きららニュース

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インドネシア料理実習を行いました

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 9月9日、インドネシア料理実習を行いました。食文化コースに在籍する生徒は毎週調理実習を行っていますが、今回は文化交流を主目的に、他コースの生徒も含めた、3年C組の生徒全員を対象にした企画となりました。

 この料理実習は、昨年度末まで本校で学校長としてお勤めいただいていました、日本インドネシア友好協会奈良の京兼会長のアイデアで実現しました。工学博士でもある京兼会長は1980年代にインドネシアに高専(ポリテクニック)校を作るというJICAのプロジェクトに参加されたことがきっかけとなり、その後、両国の友好に尽力されています。

 京兼会長の挨拶に続いて、本校の伊瀬理事長から、在大阪インドネシア共和国総領事館からお越しいただいた皆さまに向けて、英語での挨拶がありました。総領事から「本日の料理実習により、インドネシアと日本において、人と人とのつながりを強めることを願っています」とのビデオメッセージをいただきました。また出席いただいた副領事からは、料理を指導してくださる総領事館の料理長と職員、その夫人の皆さんの紹介がありました。

 本校生徒代表が歓迎の挨拶を行った後、いよいよ料理実習が始まります。メニューはインドネシアの国民食の『ナシゴレン(焼き飯)』、中部ジャワ地方の伝統食『キムロ・スープ』、そしてデザートは『チーズチョコレートバナナ入り春巻き揚げ』です。料理の指導には、日本インドネシア友好協会奈良会員の皆さまにも参加していただきました。

 最初に総領事館職員の方が、簡単なインドネシア語を交えながら、調理の説明をしてくださいました。まずは『キムロ・スープ』を作っていきます。わかりにくいところがあると、生徒達は事前学習で学んだインドネシア語や英語を使って積極的にインドネシアの皆さんに質問してコミュニケーションをとっていきます。続いて『ナシゴレン』を作ります。最初に、玉ねぎ、にんにく、唐辛子、エビペーストをすり潰すことが、インドネシア料理の味の決め手となるポイントなのですが、生徒達の話では、このすり潰す行程が、玉ねぎが目に染みて調理で一番大変だったとのことです。日本インドネシア友好協会奈良の方に伺ったところ、インドネシアでは西洋の玉ねぎは使わず、すり潰しても目に染みない、インドネシアの伝統野菜の『バワンメラ(赤い玉ねぎという意味)』を使うそうです。また、本日作るデザートにはチョコレート、バナナにチーズを加えたものを作りますが、チーズの塩味がきいて甘辛風味になり、インドネシアではこのようなデザートが大人気だそうです。もともとチーズはインドネシアには無く、外国からは入って来たものですが、ここ20年ぐらいですっかり定着したとのこと。「甘いものにチーズというのが日本では少し不思議に思いますが、インドネシアでは新たなソウルフードになったようです」と説明していただきました。

 最後は、京兼会長からインドネシアの地理や生活などについてのお話を伺いながら、出来上がった料理をいただきました。料理実習に参加した生徒は、「中華料理や韓国料理はいつも食べていますが、私を含め、クラスメートの多くは他のアジアの国の料理は食べたことがありませんでした。料理実習前は、日常で食べているものとは、かけ離れた味を想像していましたが、実際に食べてみると和食にも通じるようなやさしい風味でおいしかったです。」と感想を述べていました。

インドネシア1.jpg インドネシア2.jpg

 料理が出来上がる頃には、生徒達は指導していただいていたインドネシアの皆さまと記念撮影をするなどして、すっかり打ち解けていました。料理実習を通して貴重な国際交流の機会を作っていただいた、在大阪インドネシア共和国総領事館、日本インドネシア友好協会奈良の皆さま、ありがとうございました。