きららニュース

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教員研修会(アンガーマネージメント)を開催しました

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 複雑化する生徒心理に対応するため、専門家の知見を得ながら学校の危機管理体制の構築及びマニュアル化を目指す目的で奈良県教育委員会が実施している「学校における危機管理能力向上研修」に参加している中山健、辻井直希両教諭が研修内容を校内で全教員と共有化し、指導力を高めるための校内教員研修会を実施しました。
 二人で準備を進め、県の研修で講師を務めておられる早稲田大学の本田恵子教授が主宰するアンガ‐マネジメント研究会で「アンガ‐マネジメント研修」を終了した中山教諭が講師となって、校長以下全教員が参加する研修会を進めました。

 「アンガー」という英単語には昔から一対一の訳語として「怒り」が当てられているために誤解が生じやすいが、これはイコールではない、という話に始まり、怒っている状態は氷山の水面上に顔を出している部分に過ぎず、水面下には不安、くやしい、さびしいなど様々な感情がある、という状態の理解がまず説明されました。
 続いて自我が発達しているか未発達かでいわゆるキレやすさが異なること、アンガーの表出タイプの分類とそれぞれへの対応、また実際の事例を取り上げてNG集や適切行動例などが紹介されました。
 こうした現場対応に続いて、未然防止、再発防止にも触れられ、「気づき」「知的理解」「自己受容」「新しい行動パターンの学習」といった過程を経て「新しい行動・考え方・感じ方の定着」を目指す考え方が示されました。特にその「定着」がアンガ‐マネージメントプログラムの目的であることが強調されました。

 最後に「感情のコントロール」を、社会で生きていくために必要な力と位置付け、学校生活の中で身に付けさせるべき力だとされました。そして的確な生徒理解に基づく指導によって、生徒が感情のコントロールができるようにしていくことを目指すという方向性が示され、今回の研修会を終了しました。