きららニュース

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帝塚山大学の先生から治療食の調理を教わりました

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 衛生看護専攻科一年生が、患者さんに応じた治療食の調理実習をみやび棟キッチンスタジオで行ないました。おいしくて症状を改善につながる料理を作るため、病院では栄養チームを中心にどのような工夫が行なわれているかを、体験しながら理解を深める貴重な授業です。

 今年もご指導いただくのは帝塚山大学食物栄養学科の河合洋見教授です。まず河合先生からご挨拶と看護職者が治療食を学ぶ意義を説明していただいた後、同大学の藤田講師から今回の献立の目的や手順を教わりました。そして常食のほか、低エネルギー食、低脂質食、低たんぱく食を作る四つの班に分かれ、調理に取りかかりました。

 献立は常食を基礎にして作ります。その常食の主菜が「とんかつ」ならば、低エネルギー食は「豚のしょうが焼き」で、低脂質食は「豆腐のハンバーグ」で、低たんぱく食は「ミックスフライ」で代替するといった具合です。また「こんにゃく米」を米飯と遜色なく炊き上げるコツも学びました。治療食の実習ではありますが、とんかつに使う豚は筋切りをするなど、料理の基本や盛りつけのコツも習うことができ、生徒たちは熱心に説明に聞き入っていました。

 試食は隣接の試食室(TastingRoom)で行い、テーブルごとに四種の献立が配膳され、分け合いながら食べ比べます。生徒たちは「想像していたよりおいしい」などと声をあげながら、味の違いを楽しんでいました。河合教授は「病院でスタッフとして一番数が多く、直接患者さんと触れ合う機会が一番多い看護師さんが病院食の知識を持っておくことは非常に重要です。味だけでなく、温度、色、食器など細かなところまで患者さんの気持ちになって食を考えられる看護師になってほしい」と語っておられました。