学校紹介

学校長ごあいさつ

校長 中野 善久

 奈良文化高等学校ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
本校は、学校法人奈良学園開学の地である大和高田市において、昭和40年に建学の理念である「文化の香り高い堅実な女性を育むこと」を礎にして奈良文化女子短期大学付属高等学校として創設されました。平成19年に奈良文化高等学校と名称を変更し、学校法人奈良学園高田キャンパスとして、半世紀以上にわたる伝統を受け継ぎ、地域に根ざした女子教育の拠点として時代の要請に応じた教育を進めてきました。

 奈良文化高校は、県下で唯一の准看護師養成課程と衛生看護専攻科を設置している高等学校として広く認知され、医療に携わる有為な人材を、数多く社会に輩出してきました。平成30年度には国立教育政策研究所「教育課程研究指定校」の認定を受け、現在は同研究所「教育課程実践検証協力校」として先進的な看護教育の研究・開発に取り組んでいるところです。普通科においては、特色ある6つのコース(特進、看護医療特進、スポーツ特進、子ども教育、食文化、総合進学)を設け、生徒の多様な個性を伸ばす教育を実践しています。また、クラブ活動を通して人格形成を図ることも重要な教育の柱として位置づけ、バスケットボール部、新体操部、ソフトボール部、バレーボール部、少林寺拳法部などが全国大会等の舞台で活躍をしています。

 本校ではスタディサプリと協働する「きららラボ」を開設しています。「きららラボ」は、進路実現のための生徒の主体的な学習を目指す放課後学習サポートシステムで、本校職員を始めとするコーチスタッフが生徒を支援する放課後の自主的な学びの場です。現在、全校で7割以上の生徒が活用し、クラブ生も練習終了後にラボで学び、学習とクラブの両立を可能にしています。日常の授業に加えてこうした学習指導の充実を図ることにより生徒の夢の実現に向けてしっかりと後押しをしています。

 多様性社会を迎えています。今後は、グローバルな視点でこれまでの教育実践をさらに前に進めていきます。他人に対して寛容で、異なる文化や考えに理解を深める受容的な態度を育むことを目指すとともに、これからの時代にあっては、本校で身に付けた文化的素養・価値観を積極的に社会に発信する視点も重要であると考えます。多様な文化・価値観が出会うと、そこから新しい発想やイノベーションを社会にもたらすことができます。次代を見据えた教育活動を通して未来を生きる上で必要とされる広い視野と豊かな見識、確かなコミュニケーション力を具備して、イノベーションを生み出すような社会の創造に貢献していく人材の育成に取り組んでいきたいと思います。そして生徒の「きらら」する笑顔で溢れている奈良文化高校が「楽しい学校」から「できるようになる学校」になり、「憧れの学校」となるようこれからも前進してまいります。

令和5年4月
中野 善久