きららニュース

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【衛生看護専攻科】救命救急講習会を行いました

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 衛生看護専攻科の1年生が、みやび棟NBシアターにおいて中和広域消防組合高田消防署の救急隊員の皆さんの指導による心肺蘇生の講習を行いました。

 はじめに、救急救命士の魚谷力隊長から、「要救命者発見時の一次救命処置のあり方によって助かる命がたくさんあり、救急車到着までの一般の人々の適切な応急手当てがあってこそ、我々救命士の力が役立ち、患者の社会復帰につながる」と、この講習会の重要性について教わりました。

 続いて学生は、呼びかけ、呼吸確認、胸骨圧迫、人工呼吸と一次救命処置の基礎知識と手順を学んだ後、グループごとに分かれて練習用ボディを使用した実技を行いました。手の位置や力の加減は思っていたよりも難しかったようで、「救急車到着までの7分間を1人でするのはとても無理。周囲の人への呼びかけと協力がいかに大切であるかわかりました」と驚きを隠せない様子でした。

 後半は、AED(自動体外式除細動器)のしくみと使用方法を学んだ後、再びグループごとに実習を行いました。AEDの役割を正しく認知し、「電気ショックを与えた後も自発呼吸が戻らなければ決して胸骨圧迫をやめてはならない」という魚谷隊長の声に、学生の表情も真剣です。桝井彩加さんは、「多角的に目を配らなければならないので大変ですが、大切な事なのでがんばります」と話し、また「倒れている人がいれば、人として当たり前のことをする人でありたい」と命の大切さを改めて感じたようで、気持ちを引き締める学生もいました。

 この他、子どもや乳幼児を対象とした胸骨圧迫では、年齢ではなく患者の体型や状態によって的確な判断で行うことを学んだり、異物を飲み込んだ際の窒息除去法や緊急時の圧迫止血についても学んだりして、学生たちは真剣にメモをとっていました。

 質疑応答では、AED使用時の注意点や電気ショックの適応回数など実習の中で感じた疑問点について質問を行い、この講習が、学生たちにとって日ごろの教科書を主体とした授業では学ぶことができない貴重な体験となったことがうかがわれました。

 最後に、魚谷隊長は「躊躇していては人の命は救えない。元気と勇気をもって看護師を目指してほしい」と学生にエールを送ってくださいました。