きららニュース

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教員研修会(不登校・発達障害)を開催しました

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 奈良文化高校では、教員の力量を高め、より質の高い教育を提供できる様、定期的に教員研修会を実施しています。今回は不登校や発達障害の生徒への対応がテーマ。課題を抱えた生徒への対応を積極的に実践されている広域性通信高校ECC学園高校の金馬宗昭教頭先生を講師にお迎えし、みやび棟NBシアターで開催されました。

 前半は「不登校の生徒の対応」として、「普通の世界」「特別の世界」から話を始められました。安定して前者にいる状態を「青信号ゾーン」、後者に陥った状態を「赤信号ゾーン」、その境界線上にいる状態を「黄信号ゾーン」と名付け、より不安定なゾーンに陥る原因を「悪い思考の習慣」と話されました。その多くが過度な期待が理由で、学校の先生は「変えようとせずに、分かろうとする」ことで学校を快適にし、かつ第三者として家庭の調整をする大切な役割を担っていると解説されました。それによって「家が快適、外(学校)も快適」になれば赤信号を脱出、そして人の役に立つことで自信を持つことができれば黄信号も脱出できると話されました。凡そその様なお話でしたが、実際の先生のお話はその過程の随所に豊富な具体例や自らのご経験を織り込まれ、緩急自在な語り口で説得力をもって語られ、本校教員は引き込まれる様に耳を傾けていました。

 後半は「発達障害の生徒の対応」として、まず偏りは誰もが持っているもので、それが多い人に対して必要なものは「特性理解」と「部分サポート」であると言われました。波形を用いた説明で、凹んだ部分のサポートが出来ればそれは天才の波になると説明され、実際に心すべき具体的な対応策を幾つも幾つも、事細かに解説されました。

 動画も交えたこの「『幸せ』理論」の丁寧な解説の最後に、すべての親・教員の合言葉として(子どもたちが)「幸せになってほしい!」を提唱され、満場の拍手の中、講演会を終えられました。