芸術鑑賞会を行いました
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芸術鑑賞会に先立って、ウクライナ・チェルニーヒウ・フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者である髙谷光信さんのお話を伺いました。
髙谷さんは20年間ウクライナで指揮者として活躍され、町を歩くと「マエストロ」と声を掛けられるほど音楽が身近にあるウクライナで幸せな音楽活動をしてこられたとお話しされました。
2022年2月24日、戦争によってウクライナとロシアの音楽界は一変してしまいました。所属する楽団員の半分は隣国へ避難し、残りの半分は指揮棒や楽器を銃にもちかえて、母国のために戦っているそうです。そして、ウクライナでは、ラフマニノフ、チャイコフスキーなど、ロシアの作品を演奏することは許されなくなりました。戦争が続くにつれ、誰もがロシア作品を奏でたくないと思うようになり、戦争により音楽が分断されていくのを感じられたと語られました。
そして、音楽家としての考えも伝えてくださいました。音楽と戦争は同じ土俵にのぼるものではない、音楽家として音楽に国境はない、ウクライナの平和を願って指揮するもロシアを憎んで指揮することはないと。
最後にこんな言葉が生徒たちに贈られました。「ぜひみなさんには考えてほしい。自分の自由がなくなること。将来の夢がなくなることについて。」
この講演会のあと、奏ホールへ移動し、混成合唱団Jルークスシンガースのみなさんと高谷氏による公演を聴きました。奏ホールにおいて、素晴らしい演奏を聴き入り、盛り上がり、感動の一日となりました。
髙谷さん、Jルークスシンガースのみなさん、本当にありがとうございました。
2024-11-14(木)