来る12月7（土）・8日（日）に開催される奈良マラソン2024では、衛生看護専攻科の1年生が救護チームの一員として業務補助にあたります。その事前準備として、11月5日（火）1年生を対象に奈良マラソン救護事前講習会を開催しました。講師にお招きしたのは、奈良マラソンで救護本部長を務める奈良教育大学の笠次良爾先生です。

　講習会の前半では、毎年約1万7千人が参加する奈良マラソンの概要や、スポーツ現場におけるプレホスピタルケアについて学びました。マラソン中に発生する可能性のある心肺停止への対応や、頻度の高い傷病として筋けいれん（こむら返り）、擦過傷、関節痛などへの対処法について詳しい説明がありました。

　座学に合わせて演習を実施しました。筋けいれんに対するストレッチや関節痛へのアイシングのほか、低体温への対処としてのホットパックの作り方や二人一組で行う担送法などを学びました。現場で行っている対処法を実際に見せていただく貴重な機会となりました。

　講習を通じて救護チームの一員として必要な知識と技術を学び、約一ヶ月後に控えた本番に向けて理解を深めました。災害医療の要素も含むマラソン救護活動は、将来医療従事者として働く際の学びの機会となりました。

2024-11-05（火）