2025年9月12日（金）、奈良文化高等学校 衛生看護科 第55回 戴帽式が爽やかな初秋の中で挙行されました。
静ホールには、戴帽生の衛生看護科2年生のほか、保護者、来賓、教職員、在校生の皆さんが一堂に会しました。

　ろうそくの灯火の中、ナイチンゲールの意志を引き継ぐ若き後継者たちの、覚悟を確かめる式典が執り行われました。看護の道に進み、社会に貢献する戴帽生の未来は、無限に広がっていくことでしょう。ここ、奈良文化高等学校の学舎で経験したことや、先生、先輩、家族、地域の中で培った力など、彼女たちを後押ししてくれる多くのファクターが戴帽生の未来を見守ってくれます。また、ナイチンゲールの、すべての人類に対する普遍の愛が、今ここに降り立って戴帽生を祝福しています。

　中野善久校長先生からは、「これから接するであろう患者さん一人ひとりの看護に携わるということは、その患者さんの人生に関与するということであること。積極的に患者さんと触れ合い、しっかりとその声に耳を重ねていく経験を重ね、対話を通して人の心情や願いを真っ白な心で受け入れてそこから溢れ出る『人に対する尊敬と思いやり』の心を大切に育ててほしい」ということを伝えられました。また、「この戴帽式はスタートラインです。気高く崇高な道を選ばれた皆さんに対して祝福を贈ると同時に誇りに思います。命を守り抜くという強い決意と人権尊重の精神を抱きながら、これからの人生を進んで行くことを心から願っています」とのお言葉がありました。

　参列された保護者や在校生の皆さんの思いも、粛々と感じとれる厳かな雰囲気の中、戴帽式は、滞りなく終了しました。

2025-09-12（金）