教職員対象の「救急講習会」を行いました
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7月30日(水)、高田消防署の救急救命士の方に講師としてお越しいただき、教職員対象の「救命救急講習会」を実施しました。
講師のお話では、救急車を要請してから現場に到着するのに最大10分程度かかり、心肺停止から何もしないと10分経過で70~80%の割合で蘇生の見込みが無くなるそうです。また、心肺停止を防ぎ、脳に血液を送り続けることが、事故後の回復にも関わってくるとのことです。そこでこの日は、事故や病気で倒れている人を発見してから、どのように行動すれば良いかについて、詳しく教えていただきました。
まず、最初に周囲の安全確認を行います。次に意識の確認を行い、意識が無い場合は周囲の人に「救急車を呼んでもらう」「AEDを持って来てもらう」ようにお願いをします。続いて呼吸の確認を行い、呼吸が無い場合はすぐに胸部圧迫を開始するという手順で行います。
講師からは、自重を使ってうまく胸部圧迫を行うフォームや、その間隔や深さなどをダミーの人形を使って、わかりやすく教えていただきました。また、AEDが現場に届いてからの使い方も、実際にAEDを使って詳しく教えていただきました。心臓停止直後は心臓が痙攣(けいれん)しているので、その場合にAEDの使用が有効とのことです。AEDを使う場合、ネックレスや下着の金具などがあると火傷の原因になるので、取り外すことや、ペースメーカーが埋め込まれている人の場合、そこを避けてパッドを貼ることなども教えていただきました。
参加した教員からは、生徒の校外活動中の場合もふまえて、「AEDが近くに無い場合はどうすれば良いか」という質問がありました。その場合、「10分以内に取りに行ける場所にいない場合は、とにかく、全力で胸部圧迫を続けることが大切です。」という回答をいただきました。また、グラウンドでの運動中に雷に打たれた場合の対応についての質問もありました。その場合は、また雷が落ちる可能性と雨を避けるため、落雷事故にあった生徒を、身体にダメージを与えないように注意して安全な場所に移動し、その後は、この日の講習会で学んだ手順に従って対応してくださいとのことでした。
最後に、講師としてお越しいただいた高田消防署の方々からは、「1時間半の講習で、完全にマスターすることは難しいと思います。今後も継続して訓練をお願いします。」という、お言葉をいただきました。生徒達の万が一の事故に備えて、教員一同、たいへん勉強になる救急講習会になりました。お言葉にあるように、衛生看護科教諭のアドバイスも受けながら、今後も継続して訓練を続けていこうと考えています。
2025-07-30(水)