2025年6月11日(水)、2年生を対象に、「性に関するの講演会」を行いました。講師には、「助産院momoのいえ」の助産師、山下百子先生をお迎えしました。今回は、「わたしの未来とライフプラン～自分と隣の人の幸せな未来のために知っておきたいこと～」というテーマでお話しいただきました。

　まずご挨拶のあと、生理について教わりました。生理とは赤ちゃんを迎えるために準備をしている状態のこと。血の巡りは生きる力なので、規則正しい生活と栄養のある食事、ストレッチやマッサージで血を巡らせ、カイロやお風呂で身体を温めることが大事なのだそうです。
　次にお産の様子をスライドで見ました。さまざまな出産の方法があり、自分に合った方法を選ぶ大切さを教わりました。

　そのあと、先生は「みなさんの夢はなんですか？」と問いかけられました。先生が夢を持ったきっかけやその後の人生を、写真と年表で教えていただき、女性が妊娠できる時期は限られていることも伝えられました。
　また、先生は同時に、恋愛をしたりお付き合いをしたりすることが充実した人生であるという間違った認識が、メディアなどで拡散されていることも危惧されていました。

　そして、大切な人と出逢い、お互いを知り合う時期が来た時のために、高校2年生のカップルの話を例に、もし今妊娠してしまったらどうするか、グループでディスカッションしました。全ての女性は、子どもを産むか産まないか、いつ産むか、何人産むかを決める権利を持っています。その上で、具体的な避妊法や、妊娠を確かめる方法を教わりました。

　産まないことを決められる期間にもリミットがあります。また、妊娠、出産、子育ては素晴らしいことですが、大人でも家族のサポートが必要になります。特に若い10代の妊娠、出産は人生におけるリスクがないとは言えません。選べるうちに、自身で選択をする、責任を持つ、万が一妊娠したかもしれない時は、すぐに検査薬を使う、性交後72時間以内であれば緊急避妊薬（アフターピル）を使う、困った時は、「妊娠SOS」や、「小さないのちのドア」を利用することを教えていただきました。

　また、望まない性交渉をしないために、異性と室内や暗いところで2人きりにならないようにするのも、予防に役立ちます。常に相手に合わせて疲れてしまうような関係ではなく、お互いの大切なことを大切にできる関係を築くようにしましょうとお話しいただきました。

　幸せに赤ちゃんを迎えるために必要なものは知識やNOと言えることの他、お金、家、心の準備、互いにありのままでいられるベストパートナーと出逢うことなど、様々なものが挙げられますが、今日の話を聞いた上で、もう一度皆さんの夢について考えてほしいと、山下先生はおっしゃいました。
　
　何をしている時が嬉しいか、どんな時に幸せを感じるか、明日死ぬとしたら何をするか。
自分のしたいことをするために、繋がり守られてきた命を、自分で守りましょうという言葉で締め括られました。

2025-06-11（水）