熱中症対策研修会を行いました
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7月16日(火)、奈良教育大学の笠次良爾(かさなみりょうじ)先生をお招きして、熱中症対策研修会を行いました。
笠次先生は整形外科医を経て、奈良教育大学で教鞭をとっていらっしゃいます。また、猛暑のなか開催された、TOKYO2020オリンピック・パラリンピックのトライアスロン競技の選手医療責任者として従事されたご経験もあります。今回はスポーツドクターの視点から、暑さの厳しい環境下で、いかに安全に自己のパフォーマンスを最大限に引き出すことができるかについて、本校の運動部の生徒たちのためにお話していただきました。
最初に笠次先生が、「熱中症になったことがある人は?」と問いかけると、かなりの数の生徒たちの手があがり、それぞれの症状を話しました。続いて、熱中症が発症するメカニズムについて、パワーポイントを使った講義がありました。
生徒たちは笠次先生の講義を踏まえて、グループごとに「熱中症にならないための工夫」のアイデアを出し合い、ディスカッションしながらマップにまとめ、発表しました。様々な種目の選手たちがひとつのテーブルで話し合い、「水分補給する」など、一般的な対策のほかにも、「食事をしっかり摂る」や、「通気性の良いウェアを着用する」など、「いかに熱中症を防ぐか」についてのアイデアをシェアする良い機会になりました。
また、競技を行う上で、気象条件予測や熱中症予防運動指針、日常の体調管理などについても教えていただきました。体調不良等でトレーニングを休んだ場合、暑い環境下での運動再開には日数が必要なことや、熱中症に強くなるには、運動後30分以内に糖質3:タンパク質2の割合の食品(牛乳等)を補給することが有効ということも、医学的な視点から、わかりやすく説明していただきました。
最後に、熱中症を発症してしまった場合の熱中症対策フローであるEAP(エマージェンシー・アクション・プラン)についても説明していただきました。
暑い日が続いていますが、生徒たちには猛暑の中での試合や練習でも安全に運動できるよう、本日、学んだことをいかしてもらいたいと思います。
2024-07-16(火)