きららニュース

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1年生 校外学習

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 4月20日(木)1年生は校外学習で、奈良県の歴史、世界遺産、食文化、自然について学びました。

 まずは世界遺産「薬師寺」へ行き、美しい伽藍や仏像を拝観し、薬師寺僧侶のご法話を聞きました。
 続いての「平城宮跡」。朱雀門広場にある「いざない館」では、奈良時代の様子がわかる模型や空間がつくられており、当時の暮らしなどを知ることができました。

 お昼ご飯は「アジール奈良アネックス」にて、奈良の食材を使った料理を味わいました。奈良文化高校バージョンで描かれたランチョンマットに、生徒や教員から喜びの声が上がっていました。

 午後からは普通科と衛生看護科に分かれての活動。
 衛生看護科の生徒は、鎌倉時代の病人救済施設「北山十八間戸」を訪れました。中の様子も見せていただき、当時の医療施設の状況を肌で感じることができました。

 普通科の生徒は、奈良公園で環境問題学習をしました。
 奈良公園内にある「鹿苑」では、おもに交通事故にあった鹿を治療して奈良公園にもどす活動をしています。また、奈良公園から離れて畑の野菜や民家の庭の植物を食い荒らし、鹿本来の餌であるドングリや芝以外のものの味を覚えてしまった鹿や、出産を控えた妊娠中の鹿や、発情期で気が荒くなっている雄鹿も保護の対象となる場合があるそうです。

 これら、鹿の保護活動についてのお話を聞いた後、生徒たちは鹿への給餌を体験。柵の向こう側にいる鹿へパイプを通じてドングリを与えると、鹿はパクパクとおいしそうに食べていきます。「もっとください!」と言わんばかりの愛らしい目の鹿たちに、みんな夢中になっていました。
 鹿は匂いで食物を判断するため、食物が入っていたプラスチックゴミを誤って食べてしまうことがあるとのことでした。そのプラスチックゴミが胃にたまり、餌を食べられなくなって餓死してしまうケースもあるそうです。そういった不幸なケースを少しでも減らそうということで、奈良公園の清掃活動に取り組みました。ゴミを拾っていると、奈良公園を散策する外国人観光客の皆さんから「Thank you for cleaning up !」と感謝のエールを贈ってくださる場面もあり、生徒たちは笑顔で応えていました。

 「奈良文化」の名をもつ本校に入学した1年生が、この校外学習を通して「奈良」に愛着を持ち、これからも学び続けてほしいと願っています。