きららニュース

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おもしろ大根、その行方...(1年看護医療特進・特進コース SDGs活動企業体験)

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 2月22日(水)に、1年普通科Ⅱ類看護医療特進・特進コースの生徒たち(以下、生徒)は、「総合的な探究の時間」内で進めている学習の一環で、南大阪で野菜や果物に携わっている企業の方々の活動に触れ、体験するためのフィールドワークへ行きました。
 生徒は、これまでの学習で「食品ロス」に関して問題意識をもち、その解消に向けて、様々な知識を取り入れ、「自分たちに何ができるのか」を考えてきました。
 その中で、野菜に関する6つの事業を展開する「ベジくるむ」代表者の寺田賀代后先生に指導・助言をいただいており、先生の発案のもと、今回の企画が実現しました。

 まずは、「ベジくるむ」発祥の地である八百屋「やさい劇場」を見学させていただきました。
 野菜を綺麗に梱包し、美味しく健康的な野菜の価値をさらに高め、感謝やお祝いの気持ちとして届ける「ベジふるギフト」や、野菜と国産の材料にこだわったグルテンフリーのクッキーなどの紹介をしていただきました。
 野菜が大好きでその野菜の輝きをさらに高めたいという寺田先生の情熱を、生徒たちはビシビシと感じることができました。

 次に、大阪府堺市で大根を育てていらっしゃる橘健一郎さんの大根畑にお邪魔し、大根の収穫作業、及び大根の洗浄、梱包作業を体験させていただきました。
 ふかふかの土の中で伸び伸びと育った大根を収穫する体験を人生で初めてする生徒が多く、楽しみながら活動していました。
 その中で「様々な形」の大根を発見しました。二股、三股に分かれているものがあり、「おもしろい形!」と喜び楽しむ生徒たち...。
 ただ、農家の方々からすると、形が歪であると商品にならないため、処理(廃棄)するしかない、というお悩みを聞きました。

 大根畑をあとにした生徒たちが向かったのは、「ららぽーと堺」。
 昨年11月に開業したばかりのこの大型商業施設内には「葉菜の森」という農林産物直売所があり、今回はららぽーと堺の野口幹雄さんと葉菜の森の店長の徳田憲一さんのご厚意で、収穫した大根を販売する体験をさせていただきました。
 葉菜の森のエプロンをお借りした彼女たちへのミッションは、収穫した際、形が歪で商品にならない大根も通常の形の大根と「同じ値段」で売ること...。
 販売経験のない生徒たちは、戸惑いながらもお客様に声をかけたり、商品の説明をしたりしました。
 最初は、お客様も素通りされることが多かったですが、慣れてきた生徒たちの
 「お姉さん!お兄さん!今朝採れたばかりの新鮮な大根ですよ!」
 「形、おもしろいですよ!」
 「どれも甘くておいしいですよ!」
 という声掛けに(面白がっていただき)立ち止まってくださるようになりました。
 あれよあれよと売れていき、体験終了間際に完売することができました。
 生徒たちはみんな自然にガッツポーズをして、喜びあっていました。
 生徒たちの元気すぎる接客にもかかわらずご購入いただいたお客様、ありがとうございました。

 店長の徳田さんからは、
 「完売するとは思わなかったです。高校生のみなさんだからこそできる販売の仕方だと思います。大根をつくった橘さんも非常に喜んでいる。」と言ってくださいました。

 今回は、どの大根も売り切ることができましたが、どの形の大根もコンスタントに売れていく、そんな仕組みはないものか。
 そのためにどんな手立てが私たちにできるのか。
 また次の課題をいただけたような気がしました。

 寺田先生をはじめ、今回の活動のために様々なご尽力をしてくださった方々、ありがとうございました。
 生徒たちの次の学びにつながる良い経験をさせていただきました。
 この経験から、次のステップへと進めるよう、次のミッションを生徒たちと共に考えていこうと思います。