奈良文化高等学校

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〈理科部&キャラバン隊〉小学生対象イベント「ワクワクびっくりサイエンス教室」

クラブ活動

 2025年8月2日(土)、大和高田市内の小学生対象のなつやすみイベントで、「奈良文化高校生によるワクワクびっくりサイエンス教室」を開催しました。募集定員40名のところ、定員を超える事前お申し込みがあり抽選になったそうです。
 このイベントで何をするか、理科部の生徒と先生で考えてくれたのが「ゾウの歯磨き粉実験」と「片栗粉のダイラタンシー実験」の二つ。知らない子ももちろんいるだろうし、YouTubeで見たことはあっても実際には見たことがないという子もいるのではないかなという予想通り、当日、こどもたちに聞いてみると、やはりそのような反応でした。イベント当日までの間は、何度も配分計算をし、予備実験もおこなって、こどもたちに喜んでもらえるよう準備をしてくれました。

 まず一つ目の「ゾウの歯磨き粉実験」は、過酸化水素が分解されることを使ったものです。ヨウ化カリウムと混ぜるとどんどん分解されて酸素ガスが発生。ここで発生した酸素ガスが洗剤の中にふき込まれることで、噴水のような現象が起こります。予備実験では少し小ぶりだったので、その後、計算をしなおし、当日は大きく膨らませることが出来ました。こどもたちには、絵を使って説明して科学実験だよという気持ちを高めたあと、屋外へと移動して実験を見てもらいました。色を付けた泡が膨らむ様子を見て、わぁと喜んでくれる姿が高校生にもとても嬉しかったようです。

 続いて、「片栗粉のダイラタンシー」実験では、水と片栗粉だけを材料にします。片栗粉の主成分であるデンプンは、水に溶けにくく、その粒子は周りが水で囲まれて湿った状態(液体のような状態)になります。この状態の水溶き片栗粉をさわると、とろりとした牛乳のようで、そこに外から力が加わると、デンプンの粒子の並び方が変化。粒子のすき間に水が移動してデンプン粒子の表面は乾いた状態(固体のような感じ)になるというおもしろい現象が得られます。このような性質をもった濃い水溶き片栗粉を、ダイラタンシー流体とよぶそうです。実験では、大型のタライで作製しておいたダイラタンシーに、高校生が一人乗って走って見せるという演示をして盛り上がりました。薬品を扱うわけではなく安全なものなので、こどもたちにも実際に手に触れ、ひとつずつゴム風船に入れてスクイーズを作って持ち帰ってもらいました。ただし、感染症などの予防のために、ダイラタンシーを触る前に手を消毒をしたり、持ち帰ったスクイーズはこの日1日くらいで遊んでさよならしてねとアドバイスをしたりしました。

 そして、大和高田市の公式キャラクター「みくちゃん」がサプライズ登場。こどもたちにプレゼント抽選や写真撮影で盛り上げてくれました。

 参加者アンケートでは、こどもたちから高校生へのメッセージに「たのしかったです」「やってくれてありがとう」「楽しかったのでまたやってほしいです」「これからもよろしくおねがいします」などと書いてくれていました。
 保護者の方からは、「楽しいイベントを開催してくださってありがとうございました。スクイーズ作りに参加したいという本人の強い希望で来ました。とても楽しそうでした!」「楽しいイベントをありがとうございました。ユーチューブで見ていたモノが近くで見られて楽しそうでした。うれしい!」「サポートありがとうございました。夏休みの楽しい時間を過ごせました」「小さい子どもたちに気を使ってくださってありがとうございます」「暑い中開催してありがとうございました。こどもも楽しんでいて良かった。家でなかなか出来ないことなので貴重な体験ができました。ありがとうございました」「こどもたちに優しく、様子を見ながらリードしてくださって、見ててほほえましかったです。良い学校だなと思いました。ありがとうございました」などなど、本当にたくさんの嬉しいお言葉をいただきました。

 このような機会をいただき、本校の生徒も教員もとてもいい経験をさせていただきました。参加された小学生のみなさん、保護者の方々、大和高田市市民交流センターのみなさん、本当にありがとうございました。

この日の様子は、本校の二つの公式Instagramでも紹介しています。
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2025-08-02(土)

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