学校長ごあいさつ

奈良文化高等学校 校長 京兼 純
 本校は、学校法人奈良学園の開学の地である大和高田市において、昭和40年(1965年)4月、建学の理念である「奈良の恵まれた自然環境を教育の場とし、その豊富な文化財を教育の素材として活かしつつ、文化の香り高い堅実な女性を育むこと」を礎にして、奈良文化女子短期大学とともに奈良文化女子短期大学付属高等学校として創設されました。以来、その精神を受け継ぎ、社会に役立つ心身ともに健康で、誠実にして良識をそなえた生徒の育成に努めて参りました。

 平成19年(2007年)4月に奈良文化高等学校と名称を変更し、学校法人奈良学園高田キャンパスの半世紀にわたる伝統を受け継ぎ、地域に根ざした女子教育の拠点として取り組んできています。高田キャンパスは、全日本学校関係緑化コンクールにおいて準特選の栄誉をいただき、緑豊かで充実した教育環境のもと、常に社会へ扉を開き時代に即した進化を続けているところです。

 特に奈良文化高校では、県下で唯一の准看護師養成課程、さらにより深く専門教育を行うための衛生看護専攻科を設置している高等学校として広く認知され、数多くの有為な人材を社会に送り出しております。さらに普通科でも現在、特色ある6つのコースを設け、時代のニーズに合わせた教育を実践しております。また本校はクラブ活動を通して、人格の陶冶を図ることも重要な教育の柱として位置づけ、クラブ活動の強化を行って参りました。その歴史と伝統によって培われた成果は、バスケットボール部、新体操部、ソフトボール部、バレーボール部、少林寺拳法部、吹奏楽部などが国民体育大会を始めとする各種全国大会の舞台で活躍をしています。

 現在、私たちを取り巻く社会と自然環境は大きく変動を続けています。こうした状況のなかにあっても、本校では「実学」を重んじ、人として最も大切な他者を思いやる心を醸成し、共感、自立、行動に基づいた「奈良文化高校女子力」の向上を目指しています。これからもオンリーワンの学校として「あせらずゆっくり、あわてずしっかり」と生徒に向き合い、生徒たちの志を実現させるために、特色ある教育機関としてさらなる充実を図っていく所存です。どうか皆様におかれましては、奈良文化高校を温かく見守っていただき、ご支援とご協力をたまわれば幸いに存じます。