きららニュース

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牽牛子塚古墳整備記念!広がれアサガオの輪!

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 3月6日に復元整備された、奈良県明日香村の牽牛子塚(けんごしづか)古墳が一般公開され、その壮観な姿がさまざまなメディアを通じて報道され、日々多くの方が見学に来られています。

 実は「奈良文化」高等学校の校章はその名にふさわしく、牽牛子塚古墳より出土した飾金具(我が国最古の七宝焼として昭和28年から国重要文化財に指定)を図案化したものです。本校では歴史や文化を大切にし、教養を身に付ける心に、七宝飾りという女性らしさも合わせ、教育方針を体現するのに相応しいものとして校章<本校WEBサイト:校章紹介>へに制定しています。

 そうした繋がりから、今回の復元整備に何か花を添えられないかと、生徒会が考えたのが"折り紙細工"です。牽牛子は「アサガオ」を意味し、牽牛子塚はその独特な形から別名「あさがお塚」とも呼ばれおり、明日香村でも『アサガオプロジェクト』を進めておられます。そこで折り紙をアサガオの花に見えるように折り、その中にアサガオの種を包むように入れることを発案。明日香に来られた方々に持ち帰って頂いて、明日香と奈良文化をもっと知ってもらおうと考えました。

 3月15日、生徒会のメンバーが本校生徒を代表して明日香村役場を訪れました。子ども教育コースに在籍する生徒会長、虻川さん(2年)が、明日香村の森川裕一村長にみんなで作った折り紙細工を手渡しました。子ども教育コースでは「子ども文化」の授業の一環でもこの製作が行われ、各クラスでも空いた時間に折ってくれる生徒、またその細工に種を入れる生徒、そして「生徒にもっと折ってほしい」と折り方のビデオを作る先生と、校内あげての取り組みとなりました。本当は牽牛子塚の"八角塚"にちなんで800個をつくる予定でしたが、今回は先に出来た200個の種袋を納品。新入学生が来る4月には一緒に折って、目標の800を目指します。

 京兼校長は「校章の繋がりだけでなく、本校の食文化コースなど、他のいろいろな取り組みでも協力させてもらいたい」と語り、森川村長は「『アサガオプロジェクト』を進めていく中でこの申し出は大変ありがたい。また飛鳥時代は女性が活躍した時代。女子校である奈良文化高校と共に、中南和地区をもっと盛り上げていきたい」と感謝のお言葉をいただきました。さらに先日第1回大会が開催された「飛鳥ハーフマラソン」を盛り上げるために制作された朱雀キャップもいただき、生徒たちは大喜び。ありがとうございました。

 アサガオの種入り折り紙細工は明日香村埋蔵文化財展示室(場所:明日香村大字飛鳥225-2 甘樫丘北東100m 「あすか夢の楽市」すぐ隣)に置いてもらっています。ご自由にお取りください。秋にはこのアサガオの大輪の花が咲き、各地でさまざまな繋がりの輪になることを楽しみにしています。なお遠方にお住まいでお越しになれない場合は奈良文化高校までお問い合わせください。