きららニュース

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吉野高 vs奈良文化高『クッブ&モルック交流戦』開催!

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クッブは、バイキングたちが生み出したスウェーデン生まれのスポーツ、モルックは、フィンランドのカレリア地方の伝統的なkyykkäというゲームをもとに開発されたスポーツです。ともに近年人気が高まり、クッブは今年の三重とこわか国体でデモンストレーションスポーツ(コロナのために中止)に指定されました。ともに老若男女が気軽に取り組めるスポーツとして近年注目が集まっています。

奈良文化高校で昨年度発足した「モルック同好会」は、吉野高校がクッブに取り組んでいることを知りました。どちらも木材で作ったピンを倒して勝ち負けを競う点でよく似ており、お互いの良さを知る良い機会を持てないかとお誘いをしたところ、快く受けてくださり、初めて交流戦を行うことになりましたました。

まずはモルックの対戦です。雨天も心配されたため、普段の練習場所ではない大教室のゲームは本校チームにとってホーム感がないまま試合が進んでいきましたが、吉野高校選抜チームはモルックが初めてとあって、勝敗は奈良文化高校側に軍配が上がりました。

続いてクッブの対戦です。競技には、奈良県産のヒノキを吉野高校で加工した、手作りのクッブを使用しました。奈良県にお二人しかいない日本クッブ協会認定普及指導員の先生方からルール説明を受けた本校チームは、初めてのクッブにもすぐに溶け込むことができ、随所に作戦を巡らすまでになりました。しかし普段から普及活動にも取り組んでいる吉野高校チームは、勝利まであと一歩のところで本校チームに花を持たせる粋な計らいを見せてきただき、奈良文化チームの連勝となりました。

本校キャンパスの樹々の彩りが一層魅力を放つこの季節に、この交流戦は、ともに木を使った競技の良さを大いに理解する機会となりました。本校では、モルックの普及と地域交流を兼ねて自作のモルックを近隣の小学生に提供する計画を進めています。交流戦の最後には、森林科学科のある吉野高校にその製作に関わるアドバイスをいただきました。ともに中南和の学校が木の可能性を探求しようするこうした取り組みが、奈良県産のこれからの木材振興の一助になればと思っています。