うららかな春の陽気の中、午後から吹奏楽部（吹奏楽部のページはこちら）による「Mini concert」が本校の奏(かなで)ホールにて開催されました。

　例年であれば地域のフェスティバルなどに参加してその演奏を披露する機会もたくさんあるのですが、昨年度はコロナ感染症の拡大により、そうした舞台の全てが中止となってしまいました。そうした逆境の中、部員たちが普段の練習の成果を聴いてもらいたいとの思いから、１年のブランクを経て今回のコンサートを企画しました。

　部員自身がパンフレットやチケットを作るのはもちろん、座席の間隔を空けるように工夫したり、入場時に手指消毒を呼びかけたりして、感染症対策にも万全を期しての開催です。

　コンサートは春にふさわしく、森山直太朗の「さくら」からスタート。それから嵐の「One Love」、「Monster」、と皆に親しまれている曲が続き、曲によってはソロパートも織り交ぜながらYOASOBIの「夜に駆ける」、菅田将暉「虹」と進んでいきます。

　今回のステージは7人の小編成でのアンサンブルですが、柔らかなハーモニーは聴く人の心を温かくしてくれます。

　最後の「生命の奇跡」まで予定した全ての曲を演奏し終えると、部員たちが来場者に感謝を込めて舞台上から挨拶します。客席を埋めた友達や先生から大きな拍手を浴びた部員たちは、満面の笑みを浮かべ今回のコンサートは幕を閉じました。

　終演後、興奮冷めやらぬ部員たちは、

　「みんなで上る初の舞台でしたが、心を一つにして演奏することができました。」
　「教室でのいつもの姿とは違う、頑張っているところを見てもらえたと思います。」
　「先生方に『よかったよ』と声をかけてもらえたのが嬉しかった。」
　「次回はもっとたくさんのお客さんに聴きに来てもらえるように頑張ります。」

と、やり遂げた満足感を語っていました。

　これからの吹奏楽部の活躍にも、どうぞご期待下さい。