４月より新校長としてご就任いただいた東先生が６月末でご退任され、７月より新しい校長先生として京兼 純先生をお迎えしました。京兼先生はできるだけ早く全校生徒が揃う場でお話をしたいとおっしゃり、専攻科および高校課程の生徒がソーシャルディスタンスを保ちながら静ホールに粛々と集まり、ご着任のご挨拶をいただきました。

　京兼先生は工学博士で、公の機関を中心に世界各地で活躍をされてきました。そのようなご経験をもとに、生徒に次の３つのことをお話になりました。まず、常に挨拶を心がけ、明るい気持ちで生活すること。次に、現在上映されている『ストーリー・オブ・マイライフ』の原作であるオールコットの『若草物語』を紹介され、本を読み、教養を積み、感性を磨くことが将来につながること。そして最後に「高校生の皆さんは"生徒"と呼ばれています。生徒は英語で"pupil"と書くことは知っていると思います。"pupil"の語源は"puppet（操り人形）"から来ており、皆さんは与えられた知識をそのまま何の疑問も持たずに鵜呑みにする人々だとされているのです。本日からは専攻科生や大学生が呼ばれている"student"をしっかり意識して、studyを念頭に入れて『自らの頭で考え、行動する』ようにしましょう」と説かれました。
　
　新しい校長先生が目指す新しい奈良文化の姿をこのサイトからも発信していきたいと思います。