きららニュース

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全校学習会で『ヒロシマから伝えたいこと』を学びました

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 例年講師の先生をお招きして、普段の生活ではなかなか知ることの出来ないことを学び、そこからどう生きるべきかを考える機会として講演会を開いています。また生徒が家庭に帰ってからも共通の話題として思いを巡らすことができるように、保護者の方々にも同じ会場でお話を聴いていただいています。
 
 今年は「ヒロシマから伝えたいこと」と題して、講師に広島女学院大学教授の植西浩一先生を迎えました。まず先生は新聞でも取り上げられた、本校の「万葉の小径」に咲く萩の花をお褒めくださった後、今の広島の様子を観光地や人々の暮らしに焦点をあてることからお話を始められました。続いて今から73年前の夏の話をされました。

 一瞬にして多くの人の命を奪った原爆によって、爆心地に近い学校や勤労工場でも多くの児童・生徒や学生がかけがえのない命を失いました。先生が勤務しておられる大学の系列校でも330人の生徒と教員が犠牲になったそうです。先生はその一人一人が名前を持ち、家族や友人がいて、楽しい日々の暮らしや、希望ある未来があったということに思いを馳せてほしいとおっしゃいました。

 また同じ年代の生徒たちやその保護者が体験した悲惨な状況と「被爆」を風化させないために続けられている取り組みの中で刊行された「証言集」や、広島女学院出身でノーベル平和賞を受賞されたサーロー節子さんの言葉を紹介されました。どの言葉も平和のありがたみを痛切に感じるものでした。

 最後に平和を守るために必要なこととして、『戦争の悲惨さを知ること』『戦争の悲惨さを語り継ぐこと』『自由にものが言える社会を築く』ことを心に留めておいてほしいと締めくくられました。

 植西先生、貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました。