きららニュース

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文化財指定記念講演会「奈良文化のみなもと」を行ないました

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 本校が所蔵する「竹内遺跡出土資料」が奈良県有形指定文化財に指定されたことを記念して、生徒対象の講演会「奈良文化のみなもと」を実施しました。
 講師としてお出で頂いたのは、この出土品を何年もかけて丹念に調査研究され、目録完成、文化財指定までの道のりで中心としてご活躍された葛城市歴史博物館学芸員の神庭滋先生です。

 山田校長から開催の趣旨と講師先生のご紹介があり、引き続いて講演会が行なわれました。
 神庭先生は、竹内遺跡が営まれていた縄文時代についてまずご説明。生徒が実感として捉えられるよう、縄文人の顔つき、服装から暮らしぶりを自作資料で説明されました。続いて縄文時代とはいつ頃のことか、が体感できるよう、計測用のメジャーを利用。一米を千年として縄文時代に印をつけ、現代との隔たりや長さを分かりやすく示されました。
 その他、出土品に含まれていた有舌尖頭器によって竹内遺跡の年代推定の定説が一変したこと、サヌカイトその他の出土によって縄文時代の葛城が日本列島のかなり広い範囲と交流があったとわかることなど、この資料群が持つ意義を話されました。
 そして最後に、そうした文化財を所蔵し、日常的に目にすることができる学校は貴重な存在であると強調され、「奈良文化」高校という学校で学んだこと、学校には縄文時代の石器が展示されていたことを一生の思い出にして今後の人生を歩んで下さい、と締めくくられました。
 神庭先生有難うございました。