きららニュース

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教員研修会(救命救急)を実施しました

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 本校では質の高い教育を提供するために定期的に教職員の研修を実施しています。今回は心肺蘇生の講習を専門家のご指導で学びました。講師としてお招きしたのは中和広域消防組合高田消防署の今井譲二救命士さんら四名の救急隊員の皆さんです。

 最初にメッセージビデオを鑑賞しました。クラブ活動など教育の場で突然の心停止による犠牲が重なったことから民間人によるAEDの使用が認められた経緯が説明されました。いわゆる心臓麻痺、というと高齢者と結び付けでイメージしがちだが、全国で年に五十名ほどの生徒が心停止で倒れており、「いつでも、どこでも、誰にでも」起こりうることだ、という救命士さんの言葉には、学校関係者として緊張感を覚えずにはいられませんでした。

 次に、適切な応急手当の必要性を説明をして頂きました。心停止後三~四分を境に救命率は目に見えて下がるが、救急車の到着には平均で電話してから八分かかる、という現実を教えて頂くことで、現場での民間人による救命処置の重要性が分かりました。そしてその方法として、胸骨圧迫(心臓マッサージ)とAEDについて、実技を含めて学びました。

 胸骨圧迫では、練習用具を使って、正しい位置、速さを練習。また絶え間なく押すために、「交替」の練習もしました。二分も行うと疲れるので、救急車到着まで続けるには交替が欠かせないことが練習によって体感できました。
 AEDの扱いでは、電気ショックが行われるのは心室細動時に限られ、完全な心停止状態でも「電気ショックは必要ありません」というメッセージが流れることを教わりました。この場合、自発呼吸の有無を確認して、なければ救急車到着まで胸骨圧迫を絶対にやめないこと、という鉄則を繰り返し説明して頂きました。

 いつ、どこで起こるか分からない心停止ですが、体育やクラブ活動が日常的に行われている学校という場ではなおさらその心構えが必要です。救命士さんのお話で「胸骨圧迫もAED使用もそんなに難しいことではない。一番難しいのは、目の前で人が倒れた時に、ためらわずに駆け寄って助けようとすること、大声で周囲の協力を求めること」と言われたのが印象的でした。生徒や同僚だけでなく、どこであってもそうした場面に遭遇したならば救える命を救うお手伝いが出来れば、という思いで受講を終えました。

 高田消防署の皆さま、有難うございました。