きららニュース

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【衛生看護専攻科】患者さんを支える治療食の調理実習

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 二十七日、二十八日の両日にわたって、衛生看護専攻科一年生が患者さんを支える治療食の調理実習を高校キッチンスタジオを会場に取り組みました。おいしくて患者の症状を改善する料理を作るため、どのような工夫ができるかを、体験しながら学べる貴重な授業です。

 今年もご指導いただくのは帝塚山大学食物栄養学科の河合洋見教授。まず河合先生からご挨拶と看護職者が治療食を学ぶ意義を説明していただいた後、同大学で助手をされている松井篤美先生から今回の献立の目的や手順を教わりました。そして常食のほか、低エネルギー食、低脂質食、低たんぱく食を作る四つの班に分かれ、調理に取りかかりました。

 献立は常食を基礎にして作ります。その常食の主菜が「とんかつ」ならば、低エネルギー食は「豚のしょうが焼き」で、低脂質食は「豆腐のハンバーグ」で、低たんぱく食は「ミックスフライ」で代替するといった具合です。また「こんにゃく米」を米飯と遜色なく炊き上げるコツも学びました。治療食の実習ではありますが、とんかつに使う豚は筋切りをするなど、料理の基本や盛りつけのコツも習うことができ、生徒たちは熱心に説明に聞き入っていました。

 試食は隣接の試食室(TastingRoom)で行い、テーブルごとに四種の献立が配膳され、分け合いながら食べ比べます。生徒たちは「想像していたよりおいしい」などと声をあげながら、味の違いを楽しんでいました。河合教授は「あなた方が食べやすいように今回は塩分まで控えてはいません。しかし塩分を控えざるを得ない患者さんは食事が苦痛になることもあります。また大きな病院ではたくさんの食数を出来るだけ温かいうちに届ける配慮も必要となってきますので、患者さんの気持ちになって食を考えられる看護師になってください」と締めくくられました。