普通科の二年生を対象に「分野別進路説明会」を実施しました。これは、自分の興味や適性、進路に関する情報などを理解しながら、自分に合った進路先を見つける力を養うことを目的とした進路学習の一環です。半年後には将来の進路を決める時期が来る生徒たちに、進路選択・決定における情報提供の場として毎年開催しています。

　初めに、本校のNBシアターで進路アドバイザーの小川久人氏による進路全般講話が行われました。小川氏は、大学・短期大学・専門学校のそれぞれの特長や、就職先でも経理や営業など仕事が多岐にわたることを紹介し、「進路を絞り込むには、将来自分がどんな仕事をしたいか、そのためにどんな資格が必要で、どこで学べるのか、その選択は自分に合っているかを考える自己理解が必要です」と述べられました。そして「具体的な就職先や学校を決め、卒業後に向けて準備をするためにも、なるべく二年生のうちに自分で情報を集めて調べておきましょう」とアドバイスをいただきました。

　その後、系列校である奈良学園大学や奈良学園大学奈良文化女子短期大学部をはじめとする大学や短大、さらに専門学校を含む計四十校の講師による分科会を開催しました。生徒は事前に希望を出したブースに足を運び、各校の特徴や取得できる資格、就職先などについて理解を深め、積極的に質問も行っていました。

　生徒たちは「保育士を目指しています。大学での学習内容や実習の様子を知ることができ、進学後のイメージがわきました」、「メイクに興味があるので漠然と専門学校で学びたいと考えていましたが、美容面だけでなく医療面でも活躍の場があると聞き、卒業後の仕事についても今から考えていきたいと思いました」と感想を述べ、自分の将来への準備や新たな発見をした機会となったようでした。