きららニュース

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【普通科Ⅰ類一年・看進三年】県栄養士会研修会に参加!

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 奈良県栄養士会(福原圀子会長)の「平成26年度災害支援スタッフ研修会」が本校を会場に実施され、普通科一年Ⅰ類の38人と看護進学コースの17人の生徒たちが一緒に学ばせていただきました。

 日本栄養士会では、東日本大震災被災地復興の支援活動経験から「JDA-DAT(Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team)」を組織し、栄養士の専門知識を生かした災害時サポートを目的とするスタッフの育成に取り組んでおり、今回は栄養士としての災害支援の理解を深める研修会が行われました。

 はじめに、日本栄養士会の下浦佳之理事が「災害への理解~JDA-DATの意義と役割」をテーマに講演を行い、東日本大震災での被災地支援の経験を基に被災地における行政支援との食い違いや矛盾など、支援の難しさを紹介されました。そして、栄養士が専門的知識を生かした支援活動をするために必要なスキルの向上育成が不可欠なこと、また、後方支援の重要性を強調されました。

 続いて、県栄養士会理事で近畿大学准教授の明神千穂先生による、「災害時に活用できる保温調理」のデモンストレーションがキッチンスタジオで行われ、被災地での限られた食材、器具、熱源環境の中でも栄養価に配慮した調理をする方法が紹介されました。

 後半は、災害時を想定したグループワークが行われ、生徒たちも参加させていただきました。内容は、あらかじめ設定された災害時避難所の状況から、次に来るスタッフへいかに引き継ぐかを話し合うもので、栄養士の皆さまに混じって看護進学コースの生徒たちも積極的に意見を交わし、生徒が代表として発表を行なったグループもありました。

 最後は、毛布や鍋帽子、シャトルシェルフ(保温調理器具)などで完成させた白ご飯やいわし炊き込みご飯、温野菜、コンソメスープを試食し、合理的かつ栄養面を考えた保温調理に、参加された皆さまや生徒たちから「おいしい」と、感嘆の声が聞かれました。

 参加した高橋由佳さん(三年)は、「わずかな情報から少しでも多くの情報を伝えることの難しさを痛感しました。また、栄養士の皆さんが災害時でも"食"や栄養を大切に考えておられることに感動しました。もしもの時には今日学んだことを生かしたいと思います」と話し、栄養士の方からも「若い人たちが、栄養士の活動や仕事に興味を持っていただけることは大変うれしいですね」と、生徒の参加を喜んでいただきました。

    <十一月十九日付 奈良新聞に記事が掲載されました>